夏山シーズンを迎えた中国地方の最高峰、鳥取県の大山で山岳遭難に備えて、警察官たちが救助訓練を行った。救助訓練は大山の北側にある標高800mあまりの樹林帯で行われ、地元の警察署などから20人が参加した。参加者たちははじめに県山岳・スポーツクライミング協会の講師などから救助に使うロープの扱い方やロープと体をつなぐ金具の仕組みについて説明を受けた。このあと参加者は木の幹に結んだロープを使って斜面を降りる技術を確認し、体制を崩さないように足でしっかりと斜面に体重をかけることなどベテランのアドバイスを聞きながら慎重に降りていた。警察によると鳥取県内では去年、過去10年間で最も多い41件の山岳遭難が起きていて、3人が死亡したという。