日産にとって、起死回生となるはずだったホンダとの経営統合が破談となった。日産の2024年度の最終利益は前年度の4200億円あまりから800億円の赤字になる見通し。自身の進退にも言及した内田社長。経営再建に向けて、世界で9000人予定の人員削減の詳細や工場閉鎖に加え、執行役員を2割減らすとしている。日産との提携に動いているとされるのが台湾・鴻海精密工業。iPhoneの受託生産で成長。力を入れているのがEV(電気自動車)の製造。大きな販路を持つ日産と組むことで事業拡大を図れるとの思惑があるとみられる。専門家は日産が指摘されている意思決定のスピード感の遅さについて、役員の数が多すぎるという点を挙げた。