映像に映っているのは1匹のカメ。おしりのあたりの土だけ掘り返されている。よく見ると産卵している。卵の位置を足で整えている様子も映っている。番組が向かったのは海のない栃木県・鹿沼市。撮影者の桐生さんによると撮影場所は玄関から10歩の自宅の庭。気づくと庭でカメが卵を産んでいたという。しかも撮影から1ヶ月後、別のカメも産卵しにきたそう。そしてさらに駐車場にも産みに来たそうで、全部で3匹のカメが卵を産みにきたとのこと。その後卵を産んだカメは庭を歩き網の下をくぐり庭の奥に流れる大きな川に向かって滑り落ちていったり転げ落ちたりして川に帰っていったそう。カメに詳しい専門家に話を聞くと桐生さんの家に現れたカメはミシシッピアカミミガメ。原産地はアメリカだが通称「ミドリガメ」として祭の露店などで販売されていた。その後飼育放棄などで野に放たれ野生化・繁殖し近年民家の庭での産卵事例が増加しているという。国は生態系に与える影響から条件付特定外来生物として野生のカメやその卵を見つけた場合、触らずそのままにしておくよう呼びかけている。カメの産卵場所について専門家は川から近く日当たりの良い土がある場所、カメにとっていい条件が桐生さんの庭には揃っていたと指摘。桐生さんは触らずこのまま見守るとのこと。