2026年1月21日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

歴史探偵
お殿様の秘宝

出演者
佐藤二朗 片山千恵子 河合敦 
(オープニング)
今回は..

青森・八戸市をかつて治めていた南部氏の屋敷の蔵で宝物が発見された。

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八戸市(青森)
(歴史探偵)
御殿様の秘宝 その正体とは!?

八戸市博物館には南部直房の宝物が保管されていたが、学芸員ですらなにか分からないという。今回、博物学に精通する伊藤謙准教授、鉱物のスペシャリストである藤浦淳研究員らに協力を依頼した。特注したガラス容器に物体がおさめられ、最高級の標本であることは間違いないという。容器には黄銅鉱、ラピスラズリ、ターコイズ、止血剤になる赤石脂、麻酔薬にもなるマンダラゲなどが確認された。殿様が薬の知識を身につけるための、標本箱だった。江戸時代、天然痘やはしかなどの感染症が幾度も流行した。8代将軍の徳川吉宗は医療改革に乗り出し、栃木・鹿沼市では朝鮮ニンジンの人工栽培に成功。タネを全戸各地の藩に配り、栽培を奨励した。藩を運営する上で、薬の知識を持つことが殿様に必要だったという。

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マンダラゲラピスラズリ八戸市博物館南部直房徳川吉宗方解石華岡青洲鹿沼市(栃木)黄銅鉱
スタジオトーク

秋田の藩主が遺した日記に着目すると、龍角散のベースとなる生薬について記載がある。紫雲膏は皮膚トラブルに効果がある軟膏、熊膽圓はクマの胆嚢を使った整腸薬だという。

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熊膽圓紫雲膏
お殿様の秘宝 伝説の生物が登場!

江戸時代、様々なタイプの人魚が存在するとされていた。八戸の殿様は人形に関する宝物を所有していたといい、調べたところ、エイの仲間やクジラ類の歯などと判明。海の周辺で見つけたものを人魚と関連付けたようだった。人魚は不老長寿の秘薬になると信じられていた。殿様にとって藩の存続させることは重大なミッションだった。

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江戸時代に刷られたとされるお守りの一種に着目。「絵を見るだけで、無病長寿の効果あり。疫病を退散させる」などと記されていた。人魚を食べた女性が800歳まで生き長らえたという八百比丘尼伝説がのこっていて、人魚は長寿の象徴とされるようになったのかもしれないという。

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平田篤胤
お殿様の秘宝 伝説の生物が登場!

人魚のミイラとは何なのか、画像データをもとに下村実氏、伊藤謙氏が調査。X線画像から人工物、人形と判明した。だが、本物に近づける創意工夫、技術は目を見張るものだという。国立民族学博物館の山中由里子教授は世界の人魚について研究し、イタリア・ジェノバにある城で探検家ダルベルティスのお宝を調査。幕末、人魚のミイラは海外で人気を博し、ダルベルティスも入手していたという。山中教授は世界10カ国、21か所でミイラを確認している。マシュー・ペリーも「普通に見ただけでは細工が分からないほど巧妙」と人魚のミイラに舌を巻いていたという。

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エンリコ・ダルベルティスジェノバ(イタリア)ダルベルティス城マシュー・ペリー国立民族学博物館日本モンキーセンター
スタジオトーク

人工的に作られた人魚のミイラは赤子を抱くようポーズをし、2つの頭には男性、女性の特徴が見て取れるという。お家存続、後継者問題を抱えていたお殿様が子宝に恵まれるようになどと、祈願していたのかもしれない。

謎だらけの宝物 その正体とは?

伊藤謙氏らは殿様たちで宝物や珍品を見せ合ったり、交換するサロンをイメージした。福州のものは琉球、薩摩藩を通じて入手していたされる。18世紀中頃、物産会という当時の博覧会が催された。世界最初の万博よりも100年早かったという。出品リストを紐解くと、白砂糖の作り方など情報の交換も行われていたという。各藩における薬品開発、土木工事の技術などをやり取りし、知のネットワークも築かれていた。

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大阪府立中之島図書館
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殿様同士で珍品を見せ合ったり、情報を交換し合うことは趣味と実益があり、殿様も力を入れていたと考えられる。佐藤二朗は「藩や民衆のことを真剣に考えていた切実さが見えてきた」と語った。

(エンディング)
次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

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