会談の裏事情について、岸田総理の再選戦略とも大きく関わるためだという。元々、麻生氏は今年1月にニューヨークを訪問し、会談を模索したが実現には至らず水面下で調整を続けていた。今回のバイデン大統領から招待を受けた国賓訪米が終わったタイミングなら現政権との軋轢も最小限に抑えられるとして実現にこぎつけた。岸田総理が麻生氏に会談を託したのはトランプ氏が認識する安倍元総理の側近として会談実現の可能性の算段があったからとみられている。こだわる理由はトランプ氏が返り咲けば岸田総理の政権運営に有利とのシナリオがあるからだ。総理周辺はトランプ氏に対応できるのは岸田総理しかいないと話している。もしトラを巡る動きは国内の政局とも絡んで今後も注目される。