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「COP30」 のテレビ露出情報

今週、ブラジルのルーラ大統領が日本を訪問し石破総理大臣と会談を行った。会談では首脳どうしの2年ごとの相互訪問や、外務防衛当局間の対話の枠組みの新設などによって両国の協力関係を強化していくことで一致した。会談の中でルーラ大統領が最も力を入れていたのが、気候変動の問題。ブラジルではことし11月、気候変動対策を話し合う国連の会議「COP30」が開かれる。ルーラ大統領は環境保護を主要な公約として掲げている。地球の肺とも呼ばれる世界最大の熱帯雨林、アマゾン。日本の国土のおよそ16倍の森林地帯が広がる。多くの二酸化炭素を吸収してきた森林は、地球温暖化を防ぐ役割を担ってきたとされている。しかし、ブラジルでは農地の拡大や材木の確保のため、違法な伐採が繰り返されている。去年7月までの1年間で群馬県とほぼ同じ面積の森林がなくなった。さらに、気候変動によると見られる森林火災や干ばつも深刻化している。アマゾン川にも影響が出ている。去年、記録的な干ばつにより砂漠のように干上がってしまった。ことし11月、COP30が開催されるパラ州の州都ベレン。市街地からボートで10分、気候変動の影響を受けているという農家・イゼチ・コスタさんを訪ねた。ブラジルの各地で干ばつとなった去年はカカオの実のつきが悪く、収穫量がおよそ4割減った。生産量だけ考えれば、すべての森の木を伐採してカカオだけを栽培するほうが多くの収入を期待できる。ただ、コスタさんは森林の保全と経済活動を両立する形を模索し続けている。コスタさんが案内してくれたのは、樹齢およそ280年、森の母とされてきた樹木。イゼチコスタさんは「アマゾンの森林伐採が続けば世界全体が苦しむことになる」と述べた。
追い打ちをかけているのが、アメリカ・トランプ大統領の経済を優先する姿勢。地球温暖化対策の国際的な枠組み、パリ協定から離脱を表明。アメリカは環境保全など、対外援助を大幅に削減するとしている。長年、アマゾンの環境保護に携わってきた団体の研究者は、環境保護から学術研究の分野まで影響を受けるおそれがあると指摘する。ブラジル・ルーラ大統領は、地球温暖化対策の加速には世界各国の協力が欠かせないとして、特に先進国により積極的な関与を行うよう呼びかけている。気候変動対策のためにアマゾンの破壊をやめるべきだと話すのは簡単なことだが、ブラジルの国内事情を考えると簡単なことではない。背景にはブラジルの貧困問題がある。ブラジルには、特にアマゾン周辺に住む人たちの間で農業をやらないと食べていけない人がたくさんいる。そういう人にとってみれば、森を切り開き生活のために農地を増やしたり材木を売ることは自然な行為。気候変動対策を主導してきたヨーロッパも、ウクライナの問題やトランプ関税の問題でこれまでのように環境問題に大きな重点を置くのが難しい状況。こうした中、比較的政治や経済が安定している日本に資金の捻出を含め、大きな役割を担ってほしいというのがブラジルの思い。

他にもこんな番組で紹介されています…

2024年11月26日放送 7:00 - 7:45 NHK総合
NHKニュース おはよう日本(特集)
サンパウロの吉永支局長に聞く。干ばつの影響はどれほど深刻なのだろうか。アマゾン川流域にあるブラジルの1つの州だけでも影響を受けた人は85万人に上り、地元メディアは経済的な損失は推計で日本円で164億円余りに上ると伝えている。この記録的な干ばつの影響は南米の各地に及んでいる。中には150日以上雨が降らない地点もあったほか、森林火災も相次いでいる。このためコーヒ[…続きを読む]

2024年11月24日放送 11:30 - 11:45 日本テレビ
NNN ストレイトニュース(ニュース)
アゼルバイジャンで開かれたCOP29では、発展途上国の気候変動対策を支援する資金の新たな目標額を巡り、先進国と発展途上国の間で意見の隔たりが大きく、会期を延長して交渉が続いていた。24日、目標額を当初の案より増額し、2035年までに先進国が主導して発展途上国への資金援助を少なくとも年間3000億ドル、日本円で約46兆円あまりとすることなどで各国が合意し、CO[…続きを読む]

2024年11月19日放送 4:15 - 5:00 NHK総合
国際報道(ニュース)
リオデジャネイロから中継。今回のG20では気候変動対策と貧困が主な議題となることについて、近年気候変動によるとみられる干ばつが深刻だとみられるアマゾンの熱帯雨林があるブラジルにとっても気候変動対策は喫緊の課題だといい、先進国、新興国・途上国で立場が異なるのが実態。ブラジルとしてはG20の場で幅広い合意形成を図りたいという狙いがあり、貧困というテーマも選ばれて[…続きを読む]

2024年9月30日放送 5:45 - 7:05 テレビ東京
モーサテなるほど・ザ・新興国
国際協力銀行・田中泰生さんの解説。ブラジルのサンパウロやリオでは自転車シェアリングサービスが流行しており、電動アシスト自転車や電動キックボードなどが普及してる。きょうのテーマ「サステナビリティ推進政策で存在感を示せるか」。ブラジルでは今年G20の議長国に初めて就任し、さらに来年、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)の議長国にも就任予定。ルラ大統領を[…続きを読む]

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