卵価格の高止まりが続く今、注目されているのがサラサラの粉末の卵に、冷凍された卵。1年半長期保存が可能で卵の安定供給の救世主になるかもしれない。東京・墨田区のスーパーで飛ぶように売れていたのは卵。その理由は価格で、1パック税抜き217円。店は日々変わる相場に頭を悩ませている。東京の卵1kgあたりの平均卸売価格は334円で、エッグショックと呼ばれたおととしの350円に迫っている。高値の背景には先月から北海道や新潟で相次いでいる鳥インフルエンザもある。これにより更なる卵の供給不足も懸念されている。そんな中もう一つの卵が注目されている。訪れたのは東京・青山のレストラン「Cafe Madu AOYAMA」。店の自慢のカルボナーラに使っているのは乾燥卵。卵を乾燥させて水分をとばし粉末にしたもの。最大のメリットは長期間保存がきくこと。他に卵の中身を低温で凍らせた凍結卵も最大で1年半保存できる。まずパスタに凍結卵を入れ、次に乾燥卵をまぶしよく混ぜるとあっという間にとろみが出て、見た目は普通のタマゴ製品と変わらない。加工卵は生卵のように大きさにバラつきが無く味の仕上がりが安定している。生卵の10kg箱と比べると加工卵は必要なスペースが大幅に少なくなる。在庫のロスを抑え繁忙期でも安定して供給できるところが魅力。加工した卵は家庭でも手に入る。
住所: 東京都港区南青山5-8-1
