アメリカの株式相場が最高値圏にある中で、富裕層の投資動向に注目してる大和証券CMアメリカ・シュナイダー恵子氏は、アメリカの超富裕層の間でオルタナティブ投資を専門とする資産運用会社がシェアを伸ばしている。オルタナ投資は、未公開株に投資する「プライベートエクイティ」や企業への直接融資を行う「プライベートクレジット」などが含まれ長期的かつ安定的に高いパフォーマンスをあげてる。オルタナ投資で世界トップクラス、ブラックストーンの分野別資産運用残高をみると、プライベートクレジットはAIポートフォリオが急成長。電力、データセンター建設など資金ニーズの拡大・多様化が成長ドライバーになっている。低迷が続いた不動産市場は、トランプ氏再選や利下げで底打ちが近いとみられる。また、未公開株に投資するプライベートエクイティは、企業売却やIPOで株式を公開することで大きな利益を実現する。高金利や厳しい規制で2年以上低迷していたM&AやIPOが活性化すれば収益化を待っている資金が動き出すと期待される。こうした投資はかつて機関投資家に限られていたが、近年では個人、富裕層の取り込みに積極的などと解説した。