アメリカ軍普天間基地の移設先になっている名護市辺野古沖の地盤の改良工事をめぐり、国が移設に反対する沖縄県に代わって工事を承認する代執行に向け起こした裁判の判決が午後2時から福岡高等裁判所那覇支部で言い渡される。過去に国が自治体事務を代執行したケースは無く移設工事の今後を左右する裁判所の判断が注目される。名護市辺野古沖では埋め立て予定地で軟弱な地盤が見つかり国が地盤の改良工事を行うため、設計変更を申請したが沖縄県が不承認としたため工事は進んでいない。このため国は今年10月、移設に反対する県に代わり工事を承認する代執行に向け訴えを起こした。これまでの裁判で国は「日本の安全保障と普天間基地の固定化の回避が達成できず、放置することで著しく公益を害することは明らかだ」などと述べ、県に承認を命ずる判決を速やかに言い渡すよう求めた。県側は玉城知事が意見陳述を行い、「県民が明確に示す移設反対の民意こそが公益とされるべきだ。代執行という国家権力を容認せず、対話による解決の道が最善の方法だと示してほしい」などと求めた。判決は午後2時に福岡高等裁判所那覇支部で言い渡される予定で傍聴席32席に対し希望は172人。抽選は倍率約5.4倍だった。名護市辺野古では午前中に工事が進められているキャンプシュワブの南側の区域でダンプカーなどが作業していた。キャンプシュワブゲート前では20人が座り込み抗議の声をあげていた。
住所: 茨城県水戸市大町3-4-4
URL: http://www.nhk.or.jp/mito/
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