ベートーヴェンについて、稲垣吾郎は最初は厳格で頑固なイメージがあったが、実際は繊細で感受性が豊かな人。チャーミングな人のイメージに変わったと話した。ベートーヴェンは2人の弟と一緒にウィーンで暮らし、彼らの面倒を見ていた。生涯を通じて数人の恋人がいたとされるベートーヴェン。その1人が貴族の女性・ヨゼフィーネ。心は通じ合っていたが、貴族と平民。2人は身分違いの恋にもがき苦しんでいた。ベートーヴェンには長きに渡って親交を深めた友人・シュトライヒャー夫妻(ピアノ職人)がいた。妻・ナネッテはベートーヴェン愛用のピアノを作っており、音色を変えられるピアノを製作するなど良き理解者であり、ベートーヴェンを支え続けた。そして、舞台のキーパーソンとなるのが、物語のオリジナルキャラクターでナネッテの妹・マリア。彼女はベートーヴェン家のメイドとなり、のちに秘書としてベートーヴェンの生涯を支えていく。石井琢磨はベートーヴェンが今生きていたら、間違いなく最先端の音楽を作っている人物だと思うと話した。舞台上では世界的に活躍する2人のピアニストが物語に合わせて名曲を奏でている。ベートーヴェンについて、梅田智也は生涯をかけて挑戦し続けた人物だと話した。末永匡は楽曲を破壊して新しいものを作った人物だと話した。交響曲に合唱を取り入れたのもベートーヴェンが最初。さらに王族や貴族に雇われず、自分が作りたい音楽を自由に作り続けた。彼はフリーランスを貫きながら、スーパースターとなった史上初の作曲家。ベートーヴェンが壊したのは“常識”。音楽という芸術を権力者から解放し、音楽の力で民衆を熱狂させた。発明家・メルツェルは実在した人物でメトロノームも彼の発明品。ベートーヴェンは音楽史上初めてメトロノームを本格的に使った作曲家としても知られている。さらにベートーヴェンは楽譜を印刷し、世界に自らの音楽を広めた先駆者。舞台でそのパートナーとして登場するのが実業家・ヴィクトル。ベートーヴェンは短気で横暴な性格、すぐに怒鳴り散らし、周りの人を困らせていた。役作りについて、稲垣吾郎は自分の中で鮮度を保ち、マンネリ化しないようにしていたなどと話した。