午後4時、東京・千代田区でKDDIとローソン、三菱商事のトップが会談を行い、3社の資本業務提携契約の締結およびKDDIによるローソンに対する公開買付の開始を発表した。KDDIは約5000億円でローソンの株式の50%を取得し、残る50%の株を持つ三菱商事と共同でローソンを経営する。企業価値向上に向けてローソンが力を入れてきたのがデジタル・通信との融合。会見後、番組は竹増貞信社長を直撃した。買い物だけでなく、医療や金融相談などローソンが町の拠点になることを目指していて、そのためにはKDDIとの提携は不可欠だったという。竹増社長は、リアルテックコンビニエンスストアのモデルを作りグローバルに展開したいと述べた。流通アナリストの渡辺広明さんは、ローソンとKDDIのビッグデータを組み合わせて客に提案することで良い買い物環境になると指摘する。高橋誠社長にも取材し、1つの経済圏としてメリットはあると思うと話した。2019年にKDDIはローソンの株式約2%を取得しau独自ポイントを「ポンタポイント」に統合した。会員数は計1億人を越える。専門家は通信業界各社がそれぞれの経済圏へ囲い込みを強化していると語る。今回の会見で3社トップがはGAFAMの「M」を「L」にしたいと述べた。