「やぶ医者」は名医を指すことばとの説もある。過疎化が進む場所で地域医療を支え続ける「やぶ医者」がいた。唐津市の医師・阿部友介さん(45)は七山地区で唯一の医師として診療所の所長を務める。阿部さんはおととし兵庫県養父市から地域医療に貢献した医師に贈られる「やぶ医者大賞」を受賞した。「やぶ医者」とは「養父にいた名医」を指す言葉とも言われている。七山地区は人口1700人程と過疎化が進んでいる。どこに住んでいても、年をとっても一人ひとりが最後まで自分らしく生きられるように七山の「やぶ医者」はきょうもその手で地域を支え続ける。
