新宿の小田急ホテルセンチュリーサザンタワー19階に去年7月にオープンした有楽町かきだは初心者の大将蛎田一博さんが開いた。寿司の技術はYouTubeで勉強しメニューはおまかせのみという。1品目の賄い太巻きは数種類の魚の端材をまとめて漬けにしいくらなどをのせている。2品目のトロは大間産だった。蛎田さんは「100点の寿司を目指すと時間がかかるので70~80点でも美味しいネタを使うから美味しくなる。良いネタを入れられるようになればお客さんは満足してくれるんじゃないか」などと話し素人ながら豊洲市場で直接仕入れているという。お世話になっている仲卸の山治では初めての印象を「舐めてんのかな?」などと感じたというが誠実さや探求心がすごかったといい持ち前の明るさと市場に毎日通う姿に心を開く業者が増えていったという。おまかせコースではお寿司17品と季節の料理が9品で無料で寿司は追加も可能、ソフトドリンク飲み放題もついて昼1万1000円。客の中には都内有名店10年修行した職人もいて「自分には絶対マネできないコミュ力。普通の職人さんがみたら「何やってんだよ」と思われるかもしれないが気にしないでやり続ける力スゴイなと思う」などと話した。蛎田さんは元々営業のプロだったという。