首都圏ネットワーク (ニュース)
日本の主食、お米が歴史的な高騰になっている。きょう発表された先月1月の消費者物価指数、米類は1年前より70%上昇し過去最大の上昇率を4か月連続で更新した。この物価高を乗り切ろうと暮らしの現場ではさまざまな工夫が行われている。文京区にあるとんかつ店では食材の仕入れ価格が高騰する中、去年12月にほぼすべてのメニューを100円値上げした。こうした中、維持しているサービスがごはんやキャベツの無料おかわり。米の仕入れ価格は今月は去年の同じ時期の2倍以上に、キャベツは3倍近くになっているが店では今のところこのサービスを続けていきたいとしている。一方、野菜や果物などの生鮮食品全体でも21.9%の上昇でおよそ20年ぶりの高い水準となった。主なものではキャベツが192.5%の上昇とおよそ2.9倍に、白菜が109.9%の上昇とおよそ2.1倍などとなっている。
物価の高騰を乗り切るための工夫は子どもたちの給食でも行われている。武蔵野市の小学校などに給食を提供している調理場ではコストを抑えるため使用する食材を変更するなどしている。例えば去年12月に中学校で提供された給食ではスープで使う鶏肉をもも肉ではなく胸肉に変更。ビビンバはひき肉に刻んだ大豆を混ぜるなどした。ただ給食では必要とされる栄養やカロリーを満たす必要があるため工夫だけでは限界がある。こうした状況に武蔵野市では今年度の補正予算で1900万円余りを計上した。