”社会的処方” 患者に外出のきっかけを

2024年6月10日放送 18:43 - 18:48 NHK総合
首都圏ネットワーク (ニュース)

新型コロナウイルスが5類に移行してから1年余り。日常生活を取り戻した人がいる一方でコロナ禍で外出控えをしたまま今も家にこもりがちになっているという人も少なくない。体力の衰えや孤立を深めてしまうことが懸念されている。こうした中で注目されているのが「社会的処方」という医療機関が患者に治療や薬の処方だけでなく地域のサークルなどにつなげる取り組み。戸田市にある病院に訪れた90代の患者が最初に行ったのはチェックリストの聞き取り。このほか友人の家を訪ねているかなど日常の過ごし方に関する20項目の質問に答えていく。ひざが悪く2階の自宅から降りるのがおっくうだという患者には地域のサークルが紹介された。こうして患者に薬だけでなく外出や友人作りのきっかけを提供するのが社会的処方。病院は困難を抱える患者に対してアプローチを行い、地域包括支援センターと連携して体操教室やカラオケなど地域のサークルを紹介する。こうすることで患者の心とからだの健康維持を目指す。担当する看護師は病気や生活について患者をよく知る医療機関だからこそできることがある。戸田市に住む90歳の大しゅう恒雄さんはコロナ禍で外出を自粛。車の免許を返納してからは外出する機会がめっきり減っていた。看護師による聞き取りで「よほどの事情がないかぎり、外出はしない。ことしに入ったころから何をしてもつまらない」と記していた。しかし、今では病院の紹介で毎週金曜日の体操教室に欠かさず参加するまでになった。運動では800グラムの重りを手足にくくりつけ1時間余りにわたって体を動かした。知り合いも増え会話も弾み、今では笑顔も増えたと実感している。この取り組みに当初から関わる医師は地域住民の健康寿命を延ばすために効果的な取り組みだと期待している。埼玉県戸田市の取り組みは地元の医師会と連携することで市内20余りの医療機関に広がっているという。ただ体操教室などを紹介しても実際に参加をするまでにはハードルがあるということで声かけなどを工夫しながら今後も進めていきたいとしている。


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戸田市(埼玉)SARSコロナウイルス2公平病院戸田市立市民医療センター

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