イット! (ニュース)
きょう、最新の消費者物価指数が発表された。変動が大きい生鮮食品を除いた指数が去年の同じ月と比べ2.5%プラスと依然物価高が続く中、国産の豚肉が去年を比較して2.9%も上昇。ハムやソーセージなどに使用する豚肉をめぐって、店や消費者からは悲鳴にも似た声があがっている。取材中、豚肉を手に取りながらも値段を見て諦める人の姿が多く見られた。スーパーの店頭では豚肉が約3割高騰している。豚肉料理の代表格「とんかつ」にも大きな影響が出ている。東京・杉並区にある「とんかつそら〜空〜」では原材料不足のため、ランチタイムを短縮していた。値上がりに対し、とんかつそら〜空〜・水野昂平料理長は「埼玉県の香り豚を使ってて、前菜などの料理でカナダ産のものも使っているが、両方とも値段が上がっている。2年前のオープンから1.5倍は上がっている」と語った。物価上昇はいつまで続くのか。第一生命経済研究所首席エコノミスト・永濱利廣さんは「豚肉の供給量が減っている大きな要因は豚の伝染病の発生や、天候不順に伴う餌の減少で豚肉そのものの値段が上がっていることに加え、円安も加わってさらに値上がりをしている」、今後の値下がりの可能性について「先行き下がる局面があると思うが、豚の生育にも時間はかかるので半年から1年ぐらいは高騰が続くと考えておくべき」と語った。