”CO2直接回収”の技術

2024年12月3日放送 22:11 - 22:16 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

温暖化対策などのためにCO2の排出量を減らす取り組みが世界中で進むなか、最近は、CO2を大気中から直接回収するという技術の開発も進んでいる。総合商社の双日がDAC技術を公開。農業用のビニールハウスに設置された装置の中には、九州大学が開発したナノ分離膜という特殊な膜が組み込まれている。この膜はCO2だけを通しやすいという性質を持っているため、ここに空気を通すことで大気中にあるCO2を回収することができるようになる。集めたCO2を、ハウス栽培のトマトに与え、光合成を促進。収穫量が3割程度増える見込み。さらに双日は、清水建設などと組みCO2を街づくりに生かす実証も予定。各家庭でCO2を回収し、炭酸水を作ったり、風呂場で炭酸シャワーに活用したりすることを想定している。東京都や飲料メーカー、化粧品メーカーなどともすでに連携を協議していて、CO2を集めるDACを稼げるビジネスにする狙い。
足元で世界のDAC市場規模は拡大。2030年には、およそ1兆9000億円、2050年には、およそ36兆7000億円と急拡大が見込まれている。RITEは、DACの実証実験のパビリオンを開設する予定。全長7メートル、空気を取り込む三菱重工製のファンを3基設置。RITEが手掛けた特殊な溶液を塗ったフィルターでCO2を回収する。1日で甲子園球場、5個分の森に匹敵する量のCO2を回収できる計画。2050年までに温室効果ガスの排出を全体でゼロにするカーボンニュートラルを目指す日本として万博でも、その技術をアピールしたい考え。


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