「コロナの日々」100年後にも伝えるために

2025年4月2日放送 12:20 - 12:27 NHK総合
みみより!解説 (みみより!解説)

市民が直面した「コロナの日々」を示す資料や人々の記憶を残す取り組みについてみていく。解説は高橋俊雄解説委員。北海道の浦幌町立博物館で開かれている企画展「コロナな時代をふりかえる」では博物館が集めてきたコロナに関する資料、合わせて110点が展示されている。手作りマスクなど。博物館ではコロナが暮らしに及ぼした影響や世相を伝えようとこれまでにおよそ800件の資料を収集している。こうしたコロナに関する資料を積極的に集めて公開している博物館は全国的にもあまり例がない。展示資料を紹介。浦幌町立博物館の持田誠学芸員は「役割を終えると捨てられる資料こそ意識的に集める必要がある」と強調している。そのうえで「こうした資料を集めることで実際の暮らしの様子が100年後にも伝わるようにしたい」と話している。早稲田大学演劇博物館は感染拡大によって中止や延期を余儀なくされた舞台芸術に関する資料を集めてきた。
市民が直面した「コロナの日々」を示す資料や人々の記憶を残す取り組みについてみていく。解説は高橋俊雄解説委員。人々の記憶を残す取り組みについて。愛知県の豊田市博物館が集めた資料を紹介。今もホームページで投稿を受け付けておりおよそ150件が公開されている。浦幌町立博物館も、展示室にアンケートボックスを置いて同じように人々の声を集めている。物だけでなくこうした人々の記憶も記録しておかないと失われてしまう一方で、博物館が積極的に集める意義は大きい。記憶を行政の記録として残し検証や今後の行政運営の教訓につなげようという取り組みも行われている。兵庫県尼崎市は新型コロナウイルスへの市の対応を検証するプロジェクトを3年前に立ち上げ去年8月、報告書をまとめていて、最前線の職員から市長と副市長まで合わせて52人に聞き取りを行いこの報告書で公開をしている。さらに今後の検証に欠かすことのできない公文書の調査や収集も行っている。調査を行ったのは「あまがさきアーカイブズ」の職員。博物館という一歩引いた立場の職員が聞き役になることでより踏み込んだ答えを引き出すことが期待できるし、客観的な視点で報告書をまとめることができる。行政の対応については公文書の記録と当事者がその時どう考えて行動したかという記憶をセットで残しておくことが大切だと感じた。


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