報道ステーション (ニュース)
高額療養費制度の見直し。引き上げは今年の8月から再来年2027年にかけて段階的に行われる想定。患者の年齢や年収によって違うが70歳未満で年収がおよそ370万円から770万円の場合のひと月の自己負担額の上限、現在は8万100円ほど。これが今年の8月には8万8200円ほどになり、およそ8000円の上限が上がる。来年の8月からは年収の区分が細分化されてそれぞれで自己負担額の上限が変わってくる。年収がおよそ370万円から510万円の人は8万8200円程度に。年収がおよそ510万円から650万円の人は2027年の8月には11万3400円程度となり現在と比べると3万3300円ほど上がる。年収およそ650万円から770万円の人は13万8600円ほどが上限となり、今と比べると5万8500円程度上がる。見直しが検討されている背景にあるのは岸田政権時代に決めた少子化対策。児童手当の拡充などに3.6兆円が必要になり、そのうち1.1兆円を社会保障費の削減で賄うとしていて、その1つとして今回の高額療養費の見直しが検討されてきた。石破総理は4日の衆議院予算委員会ではあらゆる可能性はあるとして引き上げ案の修正も視野に調整を進めるとしている。