モーサテ きょうのマーケット
株式相場の見通しについて朝日ライフアセットマネジメント・武重佳宏氏の予想レンジは3万9200円~3万9600円とし、FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策を考える上で重要なアメリカの雇用統計の発表を今晩に控え、本日の日本株は様子見姿勢が強まり、前日終値程度で推移すると予想してると解説。また、注目ポイントを「モメンタムとリターンリバーサル」とし、表「ファクター指数のパフォーマンス」を紹介。MSCIのファクター指数で今年の各ファクターのリターンを比較すると、日米共に「モメンタム」がトップになっている。本日は「モメンタム」と逆の話をする。「モメンタム戦略(順張り)」は、過去のリターンの高かった銘柄に投資する順張り戦略。一般的には直近1か月を除いた過去1年間でリターンの高い銘柄に投資する。一方、「リターンリバーサル戦略(リバウンド戦略、逆張り)」は、過去のリターンが少なかった銘柄に投資する。株価が下落した反発を狙うため、「リバウンド戦略」とも呼ばれてる。リターンリバーサル戦略は過去1週間や過去1か月など短期間で有効なことが多く、モメンタム戦略で直近1か月を除いてるのは短期のリターンリバーサル戦略を避けるため。リターンリバーサル戦略が短期間で有効なのは、投資家の過剰反応が影響されてると考えられる。リターンリバーサル戦略で注意すべき点は、多くの銘柄である程度長い時間シミュレーションするとリターンリバーサル効果が確認できるが、過去1週間のリターンが低かった全てが、次の週にリターンが高くなるわけではない。投資家が過剰反応して株価が下落する情報は、決算関連の情報に加え、不祥事や経営破綻の情報なども含まれる。個別銘柄への投資は情報により企業価値が大きく毀損したり、経営破綻に陥るようなものでないか、検討する必要があるなどと解説した。