ウズベキスタンの観光戦略

2024年8月17日放送 6:32 - 6:41 NHK総合
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今、ヨーロッパと中国の間に位置する中央アジアで観光立国を目指す国がある。その国がウズベキスタンで旧ソビエトから独立した国の一つ。国連の機関が観光分野で急速に成長しているとする国のひとつ。世界遺産のサマルカンドはかつてシルクロードの交易で栄え、青を基調としたイスラム建築が特徴で「青の都」とも言われている。一方ウズベキスタンとの山岳都市ザーミンはウズベキスタンのスイスとも言われる絶景が広がり、近年政府主導で観光開発が進んでいる。政策を主導してきたのは2016年に就任したウズベキスタン・ミルジョエフ大統領。前政権は孤立主義とも呼ばれる政策を取り、外国人の出入国が厳しく制限されてきたが、門戸を開く政策に転換した。観光の際、日本など90か国以上はビザ不要となった。観光収入は日本円で2000億円以上となった。ただその多くは旧ソビエトの国々やヨーロッパの観光客。政府が次のターゲットに見据えているのがアジアからの集客。日本はアジアの中でも観光客が少なくまだ伸びしろがあると期待されている。アジズアブドゥハキモフ天然資源相は「去年1万5000人の日本人がウズベキスタンに訪れたが今年は半年ですでに1万5000人訪れている。」などと話した。
JICAの伊藤卓巳さんは日本人の目線で観光客増加に向けたサポートを行っている。現地での商品などの言語表記はウズベク語かロシア語、もしくは全くないケースがほとんどだった。ウズベキスタンの一流の職人が集まる複合施設は政府などが体験型観光の1つに使用としようと建設した。ロシアのウズベキスタンへの侵攻でヨーロッパへ行きにくくなったロシア人がウズベキスタンに多く訪れている。このためロシア依存を見直そうという動きも出ており、それがアジア人の観光客を呼びこもうという動きにつながっているという。ウズベキスタンには農業や工業以外に大きな産業がなく、観光産業を国の1つにしていきたい考え。ただ、地方都市などのインフラ整備はまだ途上段階で、今年は半年間で100億円を投資してインフラの整備を行っている。


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