スルメイカ漁獲量 ピーク時の3%ほど

2024年10月16日放送 19:11 - 19:15 NHK総合
NHKニュース7 (ニュース)

日本で最も漁獲量が多いスルメイカは不漁が続いており、ピーク時の3%ほどにまで減っている。イカ料理が名物の都内の飲食店では例年、夏に多いスルメイカの入荷がことしは少なく、刺身はアオリイカを使うことが多かったという。さらに、イカリングに使う冷凍のスルメイカの仕入れ値も、およそ2倍になった。
日本海や太平洋に生息するスルメイカは、日本で最も漁獲量が多いイカ。1968年のピークには、66万トン余りが水揚げされていたが、2000年代に入ると、減少の一途をたどり、2016年からは急速に減っている。去年の漁獲量は、速報値でおよそ2万トン。ピーク時の3%にまで落ち込んだ(農林水産省)。水産庁はきょう、全国のイカの漁業者や自治体の職員を集め、スルメイカの不漁の原因や、今後の資源管理をどうしていくか話し合う会議を開いた。専門家が注目しているのが、東シナ海の海水温。生まれたてのイカが成長する東シナ海では、2015年から2年連続で海水温が極端に低くなり、子どものイカの数が大幅に減ったため、親イカの数が足りなくなり、今の資源量につながっていると見ている。さらに、その後も一定の水揚げが続いていることなども、資源量が増加しない理由だと指摘している。きょうの会議で水産庁の担当者は、小型のスルメイカの漁獲を1トン控えた場合、半年後には3倍以上の重さに成長するという試算を報告した一方で、スルメイカの移動ルートは、年によって変わるため、小型だけを水揚げしないことは難しいとも述べ、対策の難しさをにじませていた。水産庁は年内をめどに、スルメイカの資源回復の目標や、今後の資源管理の方針を取りまとめることにしている。


キーワード
水産庁農林水産省千代田区(東京)東シナ海アオリイカ東京都函館(北海道)スルメイカ水産研究・教育機構魚谷敏紀

TVでた蔵 関連記事…

スルメイカ激減 水産庁が会議 (NHKニュース おはよう日本 2024/10/17 7:00

スルメイカ漁獲量 ピーク時の3%ほど (NHKニュース おはよう日本 2024/10/17 5:00

スルメイカ不漁 イカのまち函館では (ニュースウオッチ9 2024/10/16 21:00

漁業者から危機感 対策に難しさも (ニュースウオッチ9 2024/10/16 21:00

スルメイカ 不漁続く (午後LIVE ニュースーン 2024/10/16 17:00

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.