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米国大統領選挙で、共和党のトランプ前大統領の当選が確実になったことに関連するニュース。マーケット画面を紹介。ニューヨーク市場ダウ平均株価は、トランプ氏が掲げる減税策が企業の業績を押し上げるという期待から、前日に比べて1508ドルの値上がり、大幅な上昇となった。そして円相場は1ドル154円62銭〜63銭と、きのうのこの時間に比べて大幅に円安が進んでいる。トランプ氏が勝利するとなぜ円安になるのか。トランプ氏が掲げる経済政策の影響、具体的には個人向けの所得税などの減税策の期限を撤廃し、法人税を引き下げる。いずれも財政を悪化させる方向に働き、長期金利の指標となる米国国債の金利が上昇するとみられている。さらに、海外からの輸入品への関税大幅引き上げで、輸入物価の上昇を受けて、インフレがぶり返すおそれがある。インフレになると、中央銀行にあたるFRBが金融政策を引き締め気味にする、引き上げるという見方がある。この2つの要因から米国の金利が上昇するという見方が強まっている。そして、米国の金利が上がると日本との金利差が広がり、投資家としては円を売って、より利回りの高いドルを買う動きが強まるのではないかということで円安の動きが強まっている。