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太平洋に浮かぶパラオは、人口わずか約1万7000人の島国で、観光業がGDPの4割を占めている。パラオは、中国の包囲網の第2列島線の上にあり、各国から注目が集まっている。パラオは、アメリカの信託統治領だったことから国防・安全保障の権限はアメリカに委ねられているが、外交面は独自性があり、台湾と国交を結んでいる。パラオのウィップス大統領は「事由で開かれたインド太平洋を守ることが、パラオや日本、地球にとっていいことだ。中国が国際ルールを守らないことを懸念している。日本の海上保安庁によるパラオ寄港が大事だ。同盟国の存在を示すため、定期的に訪れてほしい」などと話している。パラオは、国内通信設備で中国ファーウェイの製品・サービスを排除しており、海底ケーブルは日米豪支援で敷設している。パラオ側は、中国のリスクが高いとして、中国人以外の観光客を呼び込もうとしているという。パラオは戦前日本が統治しており、日本の文化的影響が強い親日国だという。京都産業大学は、毎年学生をパラオに送り、インターンのプログラムを実施しているという。