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与党大敗となった参議院選挙から一夜明けたきのう石破総理は会見を開き、改めて総理大臣を続投することを表明した。自民党内からは辞任を求める声が上がりはじめている。参議院選挙で大きく議席を減らした自民党。大敗から一夜明けたきのう無言のまま自民党本部に入った石破総理。自身の進退が注目される中、行われた会見で続投表明。アメリカとの関税交渉や物価高対策、自然災害も喫緊の課題として解決の道筋をつけると強調した。石破総理をめぐっては気になる過去の発言が。2007年、第一次安倍内閣が参院選で大敗し当時の民主党に参議院第一党の座を明け渡した際、「総理は辞めるべきだと思う。今の自民党は嫌だと投票した人たちの気持ちを無視するようなことはあってはならない」と当時の安倍首相に辞任を迫るような発言をしていた。このことについて問われると石破首相は「総裁が続投されるということならば、それはなぜなのかということをご説明いただき、我々議員のみならず党員・国民の皆様方の広いご理解をいただくことが必要だということを申し上げたものでございます」と説明。衆参両院での過半数割れとなる中で党内からは”続投”を批判する声が次々とあがっている。さらに自民党高知県連はきのう緊急役員会を開き参議院選挙の敗北の責任をとり国民の民意にそって石破総裁は早期に退陣すべきとして党本部に申し入れる方針を決めた。国民民主党・玉木代表は「まるで選挙がなかったかのような対応で選挙を通じて示された民意に対して真摯に向き合っている姿勢を感じなかった」とコメント。さらに立憲民主党・野田代表は「ダラダラと民意を無視して居座り続けるのかというのが私の印象」とコメント。今後について石破総理は臨時役員会を行い、参院選の統括のため両院議員懇談会を開くことなどを確認したという。