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モディ首相のインド人民党が大幅に議席を減らしたことについて「これまで高いカリスマ性で人気を誇ってきたモディブランドが輝きを失った」などと伝えているところもある。モディ首相は選挙戦を通じて、強いリーダーシップで経済成長をけん引してきたとアピールしてきた。一方、若者の失業率は高く物価も高止まりしたまま。経済格差は広がり、農村部を中心に経済成長の恩恵を十分に感じられていない人たちが大勢いる。また、モディ首相の強権的な姿勢への反発もあったとみられモディ首相は3期目の政権維持に意欲を示す一方、求心力の低下は避けられないものとみられる。また、最大野党の国民会議派のラフルガンジー氏はみずから政権樹立を目指していくとみられ、今後、連立交渉を巡り与野党の駆け引きが続く可能性が出ている。モディ首相は外交では戦略的自律を掲げ全方位外交を展開し、グローバルサウスの国々をけん引しインドの国際社会での存在感を高めようとしてきた。国内政治の不安定化が外交に及ぼす影響は少なくなく開票後の動きにも世界は注視している。