NHKニュース7 (ニュース)
厚生労働省によると先月、仕事場で死亡や休業を余儀なくされた人は、全国で188人に上り、この5年間で最多に。また、去年までの10年間に死亡した人を業種別で見ると、建設業が最も多く、次いで警備業などとなっている。ことし、仕事中に熱中症で搬送された人を場所別に見ると、道路の工事現場や工場、作業所などが7031人となっている。毎日、およそ500人が働く、東京都新宿区のビルの解体現場ではさまざまな熱中症対策が取られている。症状が出れば、すぐに対応できるよう、看護師も常駐している。さらにことしから、暑さ指数による独自の行動指針も決め、作業や休憩時間の調整もしている。専門家は、小規模な建設現場や農業などでは、休憩所などを設置できず、重症化するケースが後を絶たないとも指摘し、働き方も含めて、見直す必要があるとしている。