ニュースウオッチ9 (ニュース)
今朝の福井駅には一番列車の切符を求め長い列が。午前10時に販売が始まると、小松駅では「並んだかいがあった 足が震えている」と話す人がいた。去年4月に発表された石川県内の経済効果は開業後の1年間で279億円と試算されている。
観光客の増加によって、地震で被災した人への影響はどうなるのか。石川県では旅館やホテルなどに5275人が2次避難している。約100人を受け入れている小松市の老舗旅館では2次避難者約100人を受け入れていて、3月以降も継続することを決めた。老舗旅館社長の桂木実さんは、お客さんがすごく心配されて「いつでなくちゃいけないのかな」とか「いていいんですか」という質問が多くて被災者の方に申し訳と思って、と話していた。輪島市から避難している池口廣人さんは、旅館が被災者を応援してくれる、そういう言葉大変ありがたく思っている、と語っていた。
現時点では仮設住宅に入居できた人が限られている中、被害を受けた自宅へ戻る人が相次いでいる。萬正和彦さん(71)は、自宅は一部が崩れるおそれがあり応急危険度判定で危険と判定され、40日に渡り車で寝泊まりしてきたが電気が復旧し今月10日から自宅で生活している。一方、高校の体育館で避難生活を続ける谷内家次守さん(71)は、生徒たちを思って危険判定の自宅に戻る準備を進めていた。名古屋大学の福和伸夫名誉教授は、原則、赤い紙がハラれている住宅に戻ってもらうことは好ましくない、最も重要な命の問題だからぜひ行なってもらいたい、などと話していた。
珠洲市総合病院では、今月1日に内科・外科など7診療科で一般外来の診療を再開していて、きのうから眼科も再開した。珠洲市総合病院の浜田秀剛病院長は、何が何でも存続・継続していかなければならない等と話していた。
石川・能登町の九十九湾で水中ドローンで撮影した映像から沈んだ船体やイカ釣り用のライトなど、津波被害の実態が見えてきた。石川県漁協 小木支所によると、津波で多くの漁船が壊れ少なくとも3隻が転覆したという。石川県漁協 小木支所の坂東博一参事は、できるものなら地震前の同じ姿に戻ってもらいたい、等と話していた。