イット! (ニュース)
中国・湖南省の長沙市には「愛がこの街で出会う」と言う看板が掲げられ、ハートをモチーフにした飾りがいたるところに見られた。若者の結婚を促すための婚育文化街なのだという。中国は約14億人の人口を持つが、結婚する人が減少傾向にあるのだといい、2024年に結婚した人は前年比で約20%減という。その中で中国が打ち出した戦略の1つは「嫁校」で、提灯には「適齢期に結婚する」「家庭を繁栄することは国家の利益」などの文言が書かれていた。若者に結婚や出産を提案するための施設だといい、結婚や出産にまつわる政策を学ぶこともでき、オムツ交換やミルクを飲ませるといった体験コーナーもある。妊娠の大変さを理解するために陣痛の痛さを男性が経験できる設備もある。中国政府は国民に子ども3人の出産を求めているがこの施設を見学した人は取材した日にはほとんどおらず、中国人女性からは出産について「女性自身の考えを配慮しなければなりません」など懐疑的な声が聞かれた。中国は一人っ子政策を2016年に方向転換したが、2024年まで人口は3年連続で減少し高齢化が問題となっている。若者に子どもが出来たら自分の負担になるといった考えが生まれる中、SNSでも結婚も出産もしないと主張し優雅な暮らしを紹介するインフルエンサーの姿も数多く見られる。デスクの崔雋氏は政府が全面に出て目標を押し付ける様子に反感を持っているのではないかと話している。