モーサテ (マーケット情報)
日本生命NY投資現地法人・今真一郎さんの解説。複数の大型ハリケーンが米国に上陸した影響について。今さんは「損害保険会社プログレッシブによれば直近の2つのハリケーンを受けて、同社1社が支払う保険金額は10億ドルを超えると予測されており、被害の大きさを物語っている。ハリケーンがもたらす経済の影響は、家屋の倒壊やそれらに対する保険の支払いだけではなく、交通や送電インフラの再建、空調設備の買い替えなど様々な領域に及ぶ。ハリケーンの被害がどれだけ深刻かを把握することは、災害対策の面でも市場予測の面でも非常に重要。ハリケーンの被害状況を把握する指数がワッフルハウス指数。ワッフルハウスはレストランチェーンの名称で、自然災害が頻発する米国南部を中心に1900店舗以上を展開。24時間営業を行うワッフルハウスが閉店状態となっている店舗がどのくらいあるかによって自然災害の被害規模を把握するもので、米国の連邦緊急事態管理庁も非公式ながら参照しているほど。直近のハリケーンで約40店舗のワッフルハウスが営業停止。過去5年で被害が大きかったイアンと同規模。米国の経済、政治、市場などに与える影響がどの程度か感覚的ながらも素早く把握することができる。政治への影響では大統領選挙の激戦州であるジョージア州やノースカロライナ州がハリケーンの影響を受けやすい。ハリケーンの影響で投票プロセスに支障がでることが懸念されていたが選挙管理事務所が対策を講じていたため期日前投票は開始された。選挙結果にどう影響するかは注目している」などと述べた。