あさイチ 愛でたいnippon
新潟県長岡市山古志で江戸時代から続く「牛の角突き」は年に10回ほど開催されている。牛の周囲に構える人は勢子と呼ばれ大声をあげて牛に気合を入れる。角突きにはユニークな特徴が。勝負が佳境に差しかかったところで人が駆け寄って牛の足に綱をかけて引き離す。かつて農業の担い手だった大切な牛を傷つけないようにとあえて「引き分け」にしたことから始まった。2004年10月の新潟県中越地震で集落のほぼ全ての建物700棟以上が被害を受けた。倒壊した牛舎も多く当時飼育していた闘牛用の牛の半数が犠牲となった。地元の方々は遠く離れた避難所から戻り生き残った牛約40頭を安全な場所へ避難させた。地震から7か月、牛の角突きは仮設の闘牛場で開催された。震災から20年、山古志角突き女子部結成。約60人の部員のほとんどが山古志の外に住んでいる。牛グッズの販売やSNSでのPRなど魅力を発信中。