モーサテ 日経朝特急+
日本経済新聞・梶原誠氏の解説。昨年の2月末の日経平均が3万9166円。昨日の終値が3万9164円。この水準が月末まで続けば年間で株安になってしまう。昨年2月22日に日経平均が34年ぶりに史上最高値を更新したが去年の秋以降はボックス圏での値動きが続いている。数年後にわたり本当に成長できるのかということをマーケットが疑っているということ。日本とアメリカのPER株価収益率の推移を見るとアメリカ企業は去年からPERがどんどん上がってきているが日本株はほぼ横ばい。業績はいいのに株価が上がらないのはやはり今はいいけど将来はどうなのかということをマーケットが言っている。パナソニックと味の素の最近の動きに注目。パナソニックは2月4日に合理化、不採算事業、不採算地域から撤退する一方で成長分野に経営資源を集中すると発表。味の素は3日、藤江太郎社長が急な脳疾患のために降板し、中村茂雄さんが新しく社長に就任すると発表。味の素は平常時からやっていることがあり、社外取締役で構成する指名委員会が中村さんたちを後任候補とする非常時のサクセッションプランというのをすでに準備していたこと。株価も本来こういうことがあると動揺するが、むしろ株価が翌日上がったりして安定した動きになっている。梶原氏は「この2社とも共通していることは社外取締役と機関投資家との対話をしていること。通常経営者が言うことは前向きな事が多い。機関投資家は客観的視線で会社を語ることができる。投資家はそれを期待している」などと話した。(日本経済新聞)