東北大学 「能」に魅せられた大学生たち

2024年7月1日放送 4:18 - 4:26 TBS
TBS NEWS (ニュース)

600年を超える歴史を持つ「能」は洗練された動きで感情を表現し、物語を演じる日本を代表する古典芸能。この「能」の世界に魅せられ日々、稽古に励む大学生が仙台にいる。学生たちの心を惹きつけるものはいったい何なのか。東北放送の報告。東北大学農学部1年の加宅田咲希さんと相川直子さんは今年4月に東北大学に入学し、農学部で生物や化学の基礎知識などを学んでいる。午後6時半、このあと部活動があるということで勉強道具を片付け練習場所へ移動。到着すると早速、足袋を履き、何やら準備を始めた。能楽部では伝統芸能である「能」に取り組む部活動が行われていた。2人は入学後、先輩たちの舞を見て入部を決めた。東北大学学友会能楽部は60年以上の歴史がある団体。現在は1年生から大学院生まで13人が所属していて、部長・和田都さんを中心に週に2回、活動が行われている。部活動ではストーリー性がある能の演目の中でも一番の見せ場となる部分を能面は付けずに舞う「仕舞」、セリフやナレーションといった役割を持ち仕舞に添えられる歌謡である「謡」、謡にあわせて小鼓の演奏をする「連調」の3つに取り組み、これらを組み合わせて能の舞台を構成する。この日は1年生が演じる仕舞を中心に練習が行われた。先輩が手足の動きや体重移動の仕方ついて丁寧に指導していく。6月23日は月に1度行われる師範による稽古。部員たちに指導するのは能楽師・粟谷明生さん。週末に控えた舞台を前にそれぞれの仕舞をチェックし、姿勢や足さばき、扇の使い方など細かく指導していく。能では型どおりに動くだけではなく、洗練された動きの中での表現力が大切になる。部員たちは自分の稽古以外の時もプロのアドバイスや先輩の技を自分のものにしようと真剣に取り組む。今回能面を付けて舞う本格的な「能」に挑戦する部員も。粟谷さんの指導にもさらに熱が入る。粟谷さんは、自分たちなりの表現を通じて能の魅力を広めていってほしいと期待を寄せる。部員たちも切磋琢磨し合いながら能の世界を探求し続ける。


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東北大学仙台市民会館東北大学 川内キャンパス

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