Nスタ （ニュース）
そごう横浜店で今日から始まったブラックフライデーでは、普段1480円の海鮮握りは、3割引の1080円に。100g1800円のお肉も、1500円ほどのフルーツセットも、全て1080円の大特価。今日発表された10月の全国の消費者物価指数は2.3％上昇。特にコメ類は6割近く上昇するなど、食料品や電気・ガスなど生活に欠かせないものの値上がりが続いている。物価高の克服を柱に、先ほど閣議決定された総合経済対策。電気・ガス料金の補助金の再開や、ガソリン補助金の延長、低所得の世帯を対象とした3万円の給付などが盛り込まれた。防災や半導体関連の支援なども含めると、国の一般会計からの支出は去年より7000億円増加の13兆9000億円に。そのうち1兆3000億円がエネルギー補助に充てられることが分かっていて、専門家からは「バラマキ的」と、巨額の支出に見合う効果は不透明だと指摘する。今回の経済対策の目玉は「103万円の壁」。「来年度の税制改正の中で議論し、引き上げる」と明記された。今後の焦点は、どこまで引き上げるかなどの制度設計。東京大学大学院経済学研究科・山口慎太郎教授は、税収が減ることも考慮して国民民主党が主張する最低賃金ではなく物価の伸びをもとに計算した115万円程度の引き上げを提案。経済・物価の情勢に応じてより柔軟に引き上げ幅を決める仕組みが必要だと指摘した。