超物流Z ( 超物流Z)
東京ミッドタウン日比谷、欠かせないのが空調設備。こうした施設の空間づくりには多種類で膨大な設備が必要となる。これらを手がけるのは1930年創業の新日本空調。新日本空調では建設会社からの依頼を受けてメーカーにパーツを発注、現場で設置することが仕事となる。限られたスペースしかない建設現場で設備を組み立てて設置するのは非常に困難だが、これを可能にしたのは物流の力だった。現場を指揮する畦地哲男さんは仕事を減らし生産性を向上させ人手不足を解決することが大切だと語る。カギを握るのは千葉県習志野市にある鴻池運輸が管理する倉庫。ある空調設備の打ち合わせ、この日は東京・中央区にある第一生命京橋キノテラスの空調設備の設置。搬入口も狭く、搬入・設置は難しい。習志野市の倉庫では数十のメーカーの空調機材が置かれている。これまでは各メーカーが現場に搬入することでトラックの数も多く、入れないトラックが待機することも多かった。しかし倉庫で一元管理しまとめて搬入することで、トラックは最小限にしタイムロスもなくなった。また、倉庫内である程度の組み立てを行なうなどし、設置の効率化を図る。実際に現場では搬入は4分の1になり、エレベーターの使用も短縮。さらには設置もスムーズに行うことも出来、細々とした作業も事前に進めることで、設置のみに集中できる。現場の作業量は30%削減できたという。また鴻池運輸では建設現場だkでなく、空港関連サービス、医療機材の洗浄など事業を広げている。2024年問題で苦戦する物流企業が多い中、鴻池運輸の利益は増加。