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国連総会の会合で、薬剤耐性が議論された。抗生物質などの抗菌薬を使いすぎたり、誤って使用し、特定の薬が効かなくなる問題だ。WHOのテドロス事務局長は、薬剤耐性は、よくある感染症や日常的な手術をリスクの高いものに変え、命すら脅かす可能性があるリスクだという。医学誌に掲載された論文によると薬剤耐性菌に感染して亡くなった人は1990年に106万人、2019年に120万人、2021年には少し減少したが、来年から2050年の間に3900万人以上が死亡すると予測されている。ハーバード大学のポールソン教授は未知の病気にかかった。すぐに敗血症に。病原菌を特定するには数日かかった。ポールソン教授は顕微鏡で検出する研究をしている。1時間以内に診断できるようにしたいという。利益の問題がある。深刻な薬剤耐性の問題。9月、国連総会のハイレベル会合でも話し合われた。難しい課題もある。新たな抗菌薬の開発に遅れが生じている。製薬会社は使える期間が短い抗菌薬の開発に多くの投資をしたがらない。英国の国民保健サービスは製薬会社に固定の報酬を支払う代わりに新たな抗菌薬を受け取るモデルを導入した。革新的な方法だ。ケリー教授は、国連の会合に参加。感染症に国境はない。細菌は薬剤耐性を持つ可能性がある。スーパー耐性菌が、食品の流通ルートに乗ることもある。ワクチンの開発が期待される。各国のトップは薬剤耐性に取り組む必要がある。安全に行える治療がなくなってしまうかもしれない。革新的な解決方法があるはずだ。一カ国だけで対応するのは難しい。グローバルな対策が必要となる。