NHKニュース7 (ニュース)
石破総理大臣は6日から8日の日程でアメリカを訪問する予定。きょうも外務省の幹部らと打ち合わせを行うなど、準備を進めている。トランプ大統領は「日本には大きな敬意を抱いている。楽しみにしている」とコメント。ただトランプ氏は、去年の大統領選挙の期間中、日本について言及したことはほとんどなく、2期目の就任後、初めてとなる日米首脳会談に、どのような姿勢で臨むのか注目される。来週6日から8日の日程で、アメリカを訪問する予定の石破総理大臣。きょう行われた岩屋外務大臣の講演に寄せたビデオメッセージの中で「トランプ大統領と交渉して日本の国益を実現する」とコメント。岩屋外務大臣は「地域や世界のための日米同盟にしていこうと」コメント、立憲民主党・野田代表からは「忌憚のない意見交換ができるような端緒を作ってほしい」とコメント。石破総理大臣は、きょう総理大臣公邸で、林官房長官や外務省幹部らとおよそ3時間、会談に向けた打ち合わせを行った。会談では、中国による海洋進出や、北朝鮮の弾道ミサイル発射など、東アジア地域の情勢が厳しさを増す中、日米両国の安全保障分野の協力強化が論点の1つとなる見込みで、打ち合わせでは、東アジアをはじめ、ウクライナや中東なども含め、地域情勢の現状を確認したという。また、トランプ大統領が鉄鋼や原油など、自国の産業と密接に関わる分野で新たな関税措置を講じる考えを示していることも踏まえ、経済や通商政策の課題についても意見が交わされたものと見られる。石破総理大臣としては、会談を通してトランプ大統領との信頼関係を構築するとともに、幅広い分野での協力を確認し、日米同盟を一層強化したい考え。