THE TIME, プチマーケティング部
教科書にも載る人気絵本「スイミー」をモチーフに作られたファミリーマート「スイミーグミ」。その人気のわけは絵本の中の名シーン「大きな魚のフリ」を再現できる。SNSで話題になり先月発売されるとわずか2週間で売り切れとなった。年々拡大を続けているグミの市場規模は2023年度には1000億円に迫る勢いを見せている。イトーヨーカドー大森店のグミ売場にはグミの専用コーナーが設けられている。明治グローバルカカオ事業本部・福島浩介は「2023年3月にガムから撤退し今はガムに変わりグミに全力投球している」と話した。明治は1967年にガム市場に参入して以来、キシリッシュなど人気商品を販売していたが2007年ごろをピークに縮小傾向となり2021年にはグミとガムの市場規模が逆転した。そこでガムから撤退し急成長のグミに舵を切った。中でも「グミ」と「健康」に注目しているという。今、健康に配慮したグミが大人気でビタミンCがとれるUHAグミサプリ、内臓脂肪を減らすHMPA配合のエムスィング「ベアーズサプリ」などが多数販売されている。明治はキシリッシュでおなじみにむし歯になりにくいキシリトール入りのグミを開発した。日本グミ協会名誉会長・武者慶友は「弾力を擬音で表すみたいなグミが増えている」と話した。最新のグミは「食感を擬音化したグミ」。カバヤ食品「しゃりinグミ」、ノーベル製菓「キラふわグミ グレープ味」、「しゃりもにグミ」など。また「グミ×○○」融合グミ。ハード食感のグミをさらに飴でコーティングした「忍者めし 鉄の鎧」、マシュマロ食感の「雲グミ」など。さらにグミとチョコレートを組合わせたものなど。