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アメリカと中国の貿易協議が日本時間きのう夜からロンドンで始まった。満面の笑みで握手を交わすアメリカ・ベッセント財務長官と中国・何立峰副首相。アメリカ側はベッセント財務長官と通商代表部・グリア代表、ラトニック商務長官が出席した。米中の貿易協議は先月、スイス・ジュネーブで開催して以来2回目。前回は関税をそれぞれ115%引き下げることで合意したが互いに非難の応酬を続け、交渉は停滞していた。5日に行われたトランプ大統領と習近平国家主席の電話会談。そこで今回の閣僚級協議を開くことで合意した。焦点は中国によるレアアースの輸出規制の緩和。トランプ大統領は「問題は解消された」と発言していたが、中国側は規制自体は取り消してはおらず、実際の運用を通じてレアアースを各国への「カード」として使い続けるとみられている。海外のメディアが注目する中、初日の協議は約3時間にわたって行われた。ニューヨーク・タイムズによると、協議はきょうまで2日間にわたって行う見込み。中国によるレアアースの輸出規制で痛手を受けているアメリカに対し、日本側はサプライチェーンの強化に向けた協力策を提案。交渉材料の一つにしているとみられる。米中協議の進展によって輸出規制が緩和されれば、日本が交渉カードを1枚失うことにもなりかねず、協議の行方が注目される。