終わらぬ戦没者の遺骨収集

2025年7月14日放送 16:24 - 16:36 日本テレビ
news every. NNN戦後80年プロジェクト いまを、戦前にさせない

沖縄県糸満市にあるガマという自然の洞窟で地面を掘っている具志堅隆松さん。40年以上にわたり、沖縄戦の戦没者の遺骨を探して遺族に返す活動を続けている。ガマで土を掘っていると遺骨が出てくる。1945年4月、本島中部からアメリカ軍が上陸し、日本軍は南部へ撤退を決めた。そこには、避難していた多くの住民が残されていて、住民を巻き込んでの地上戦となった。ガマに隠れた住民は火炎放射に焼かれ、手榴弾などを投げ込まれ命を落としていった。中には自決に追い込まれる人もいて、20万人以上が犠牲になった。具志堅さんは1か月程前からこの場所で遺骨収集を続けていた。見つけた遺骨は2人の子どもの可能性がある。頭蓋骨の一部は大人のものである可能性が高い。遺骨は収集施設に一時的に保管され、DNA鑑定が行われて遺族を探すことになる。具志堅さんは28歳のときに遺骨収集を始めた。当時、国も遺骨収集事業を行っていたが、数があまりにも多く、地元の人や本土からきた遺族も自ら遺骨を収集していた。具志堅さんはガマフヤーを名乗り、遺骨収集をはじめた。戦後80年の今でも沖縄には2522柱の遺骨が残されているとされている。激戦地だった南部では今でも多くの遺骨が見つかる。沖縄戦のとき10歳だった賀数弘さんはは戦闘で傷ついた避難民たちの最後を見た。
子どもらしき遺骨が出たガマの近くで新たな遺骨が見つかった。20mほど奥で見つかったのは全身が残った遺骨。そばには小銃の薬莢もあり、兵士だったことがわかる。遺骨の状態から20歳前後の若者ではないかという。普天間基地の移設先とされる辺野古。埋め立て土砂を沖縄南部からも採取する計画が持ち上がった。遺骨が土砂とともに海に捨てられる可能性が出てきた。先月、具志堅さんは東京で計画の変更を訴えた。国は土砂の入手先はまだ決まっていない、適切に対応するとした。戦後80年の慰霊の日、具志堅さんは追悼式の会場そばで、遺骨を遺族に返すためのDNA鑑定への協力を呼びかけていた。


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