グッド!モーニング (ニュース)
アメリカとインドの関係が悪化する中、中国ではきのうからグローバルサスの首脳らが参加する会議が始まっている。上海協力機構(SCO)は2001年に中国とロシアが中心となり設立した国際的な枠組み。プーチン大統領やインド・モディ首相、ベラルーシ・ルカシェンコ大統領など20か国以上の首脳や国際機関代表が参加している。中国政府は「今年最も重要な首脳が意向の一つ」と位置づけ共同声明を取りまとめる方針。アメリカ・トランプ政権が各国に関税圧力を強める中、ロシアやグローバルサウスとの連携をアピールする狙いがあるとみられる。一方、今秋のクアッド首脳会合開催地インドにトランプ大統領が訪問する計画はない(ニューヨーク・タイムズ)。トランプ氏は5月に軍事衝突したインドとパキスタンの停戦を仲介したと主張したため、インド首相との関係は悪化している。更にトランプ政権はロシア原産油を輸入しているとしてインドへの関税を50%に引き上げた。現在モディ首相は上海協力機構の首脳会談に出席していて、中国やロシアとの関係強化が想定される。アメリカとインドの亀裂が深まれば日本の安全保障戦略にも影響が出る可能性がある。
