列島ニュース (静岡局 昼のニュース)
静岡県菊川市では毎年、本格的なシーズン前に、日本に茶を広めたとされる栄西禅師の供養祭に献上するための新茶の摘み取りと製茶を行われている。きょうは、市内の50平方メートルの温室に、地元手もみ保存会や茶業関係者、約20人が集まり、やぶきたという品種の新芽を摘み取った。ことしは、茶の芽吹く時期の3月に、寒い日が多く、生育は少し遅れているが、質の良いものが育っているという。収穫された約2キロの茶は、地元の茶業研究所に持ち込まれ、昔ながらの手もみで煎茶に仕上げた。完成した煎茶は、あさって、市内で行われる栄西禅師の供養祭に献上される。手もみ保存会の会長は、甘みのあるまろやかで、美味しいお茶に出来上がるといいなどと話した。