ひるおび! (ニュース)
収穫増や肥料減に効果あり?“雷で豊作”プラズマ農業とは。気象情報会社「フランクリン・ジャパン」によると、関東1都6県で今年7〜8月、16万5000回の落雷。2000年以降の平均は10万5000回(1.5倍)。東京3.2倍(平年比)、埼玉2.8倍(平年比)。「雷が多いと豊作になる」と言われている。雷=稲妻、語源は雷が稲に実をつけてくれると考えられ、科学的に証明されつつある。雷が豊作をもたらす仕組み。九州大学・古閑一憲教授によると、雷は自然界におけるプラズマの一種だが、プラズマの中で空気中の酸素や窒素が反応して窒素酸化物という肥料成分ができる。これが農作物が吸収して育つという仕組みだという。
窒素酸化物は雨に溶けると作物の栄養になる硝酸などに変化、豊作をもたらす可能性。雷は自然界のプラズマの一種。プラズマを人工的につくって農業に生かそうという研究が進む。東北大学大学院・プラズマ理工学分野によると、イチゴの病原菌の胞子にプラズマをあてると胞子の発芽を抑えられた。空気のプラズマ化で合成された五酸化二窒素ガスが作物に良い効果とみられる。シャープによると、イネのタネをまいた直後からプラズマクラスターイオンを直接照射すると、最大約4倍長くなった。九州大学プラズマ界面工学センターで人工的に作ったプラズマを肥料として活用する研究が行われている。