羽鳥慎一モーニングショー (ニュース)
収穫シーズンの稲を食い荒らす迷惑生物。男性の足にはくっきりと噛まれた痕が。人をも襲う生物の正体は、特定外来生物・ヌートリア。番組では、ヌートリアハンターに密着。静岡県浜松市の県内有数の米どころで今、住民を悩ませているある生物が、特定外来生物・ヌートリア。住民たちは稲を食い荒らす迷惑生物に頭を悩ませていた。ヌートリアの侵入を防ぐため、田んぼの周りをぐるっと囲むように設置されたネット。それでもヌートリアの侵入は防ぎ切れないという。ヌートリアの目撃情報は田んぼ以外でも。ヌートリアが出没するという川に向かうと、体長は50cmほどで、水陸両生のヌートリアがいた。手足についた水かきで器用に泳ぎ、水辺や陸地の農作物を食い荒らす。元々は戦時中に軍の毛皮用として日本に入ってきたヌートリアだが、その後飼育が放棄され野生化し、西日本を中心に増殖していった。そして現在、農林水産業に被害を及ぼす特定外来生物に指定されている。今、どんどんと生息域を東へ拡大しているヌートリアだが、その境界が浜松市だという。ヌートリアによる被害に悩む農家が相次ぐ中、浜松市から委託され捕獲・駆除を行っている岡本さん。お米を作っている農家に田んぼを見せてもらうと、よく見ると一部分だけ色が変わっているところが。稲の根がヌートリアにかじられてしまい、収穫シーズンにもかかわらず稲が十分に育っていない。被害は他にもある。男性は農作業中に突然、ヌートリアに襲われたという。足には噛まれた痕が痛々しく残っている。他にも近くの畑では、大根や白菜などがヌートリアに食い荒らされていた。なんでも食べるという雑食性のヌートリアによる農作物の被害額は、全国で5000万円以上に及ぶ。更にこんな問題も。ヌートリアが巣穴を掘る様子が紹介された。田んぼのあぜなどに穴を開けてしまうため、水が流れ出し、農作物が育たなくなる被害につながるという。年間150頭以上のヌートリアを捕まえているハンターの岡本さんは、ヌートリア捕獲用の罠を仕掛けるため、手掛かりを探す。ヌートリアが通った跡か、畑の脇にひと筋の泥の跡があった。この日はヌートリアが通る可能性が高い場所に10個の罠を設置。餌はヌートリアの好物のニンジン。