野花が咲き誇る薬草の里 奈良県 宇陀市

2024年11月15日放送 4:00 - 4:09 NHK総合
ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅 (ニッポンの里山)

周囲を山に囲まれた奈良県宇陀市は奈良と伊勢を結ぶ要衝として栄えた。葛粉の産地として知られ、「吉野葛」は全国で親しまれている。原料となるクズの根は養分を蓄えた冬に掘り起こして加工する。細かく砕いて水にさらし、アクを抜いて粉を取る。くず餅などのほか薬にも使われてきた。江戸時代から薬草として利用されてきたカタクリは北国の山里に多いが、宇陀市では森野旧薬園で栽培されている。徳川吉宗の時代に造られ、今も250種類以上の薬草を栽培している。19代目の森野てる子さんが案内してくれた。一番貴重なものはカンゾウ。中国やウラル地方にたくさん生えているが、日本では育ちにくいという。現在は薬を作っていないが、江戸時代の薬草文化や栽培法を伝え残すために栽培を続けている。半栽培は活力ある薬草を育てる知恵。花が終わった夏になるとカタクリは葉を落とし地中の球根だけになる。翌年のカタクリの生育を助けるため、草を刈り取るが、邪魔にならない草は残して自然に近い状態を保つ。半分だけ軽く手を加えることから半栽培と呼ばれる。昆虫にとっても住みやすい環境が保たれる。カタクリが種を実らすとアリが運んで分布が広がっていく。


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