関電などが協議会発足 ワイヤレス給電で覇権狙う

2024年6月10日放送 22:05 - 22:12 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

スタートアップのエイターリンクが開発しているのが、ケーブルなどを一切、使わずに電気を送るワイヤレス給電のシステム。最大17メートル先まで電気を供給することができる。この技術を使ってケーブルを使わずにオフィスなどの温度を管理するシステムを提供している。ワイヤレスで電気の供給を受けているので、かさばるケーブルはない。より人に近い位置にセンサーを置くことで冷やしすぎ、暖めすぎを防ぐことができ、節電効果が大きいという。エイターリンクは今後、さまざまなセンサーのワイヤレス給電化を進めていきたい考え。
EVワイヤレス給電協議会が発足。ワイヤレス給電の仕組みをEV(電気自動車)を走らせることに使おうという組織。目指すのはケーブルやプラグを自動車につながなくても地面に敷かれたコイルから車側のコイルに電力を供給できるシステムの構築。駐車場に停車するだけで充電ができ、さらには、走行中に電気の供給を受けることも可能。充電器の設置は、1日程度で完成し機器の露出も少ないため、設備が劣化しにくいメリットもある。EVをめぐっては、車載バッテリー市場で中国勢や韓国勢の海外企業が先行している。接触式の充電方式でも世界標準をテスラなど海外勢に奪われるなか、走行する自動車に給電して走らせる、この新たな分野で日本の逆襲を狙う。協議会には、ホンダやマツダといった自動車メーカーのほか、タクシー会社や素材メーカー、建設会社など多種多様な企業が参加した。今回、その世界と渡り合うための強力な助っ人としてある米国企業が協議会のメンバーに入った。ワイトリシティはマサチューセッツ工科大学発の企業でEVへのワイヤレス給電システムをいち早く開発。米国最大級のデジタル技術見本市、CESにも出展するなど、注目されている。団体のトップに就任した東京理科大の堀教授は世界と戦ううえでは、スピード感が重要だと指摘する。


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