サンデーモーニング (一週間のニュース)
3月24日(月)、新たに発足した自衛隊の統合作戦司令部。東京・市ヶ谷の防衛省の中に司令部を置き、陸海空の部隊を一元的に指揮する240人規模の組織。これまで陸海空を統合的に運用する際には制服組トップの統合幕僚長が指揮してきたが、今後は防衛大臣や総理大臣の補佐に専念し、新たに任命された統合作戦司令官が部隊への直接的な指揮を担うことになる。また他国の領域を攻撃できる射程の長いミサイルを持つことを解禁したため、陸海空にまたがる司令部が必要とされていた。更にアメリカ軍との連係強化を進める上でも新たな司令部が重要な役割を果たすとされるが、米国軍との一体化について松原さんは、これまで在日米軍はハワイの指揮下に入っていて、時差があるとやりにくいという話があり、元々日本側からの要請で米軍が日本に統合司令部を作ろうということになり、これに先んじて日本が統合司令部を作ったという。日米の一体化をより進めるようになるが、これにより自衛隊が事実上米軍の指揮下に入ってしまうのではという懸念も出ていると同時に、安保法制以来、日本がアメリカと一緒に戦うという事態も想定されてしまうため、台湾有事=日本有事になるという懸念も出てしまうという。ただ、トランプ政権が予算削減のためにこの司令部をやめるのではという話も出ているという。一体化を巡り、アメリカが引いていかないよう日本側が抱きつくような形で必要とした面があるという。大国に依存しすぎる安全保障は長持ちするのか、もう一度大国に依存しすぎない体制を築くことを本気で考えるべきなどとした。