青の巨匠 残暑乗り切る涼しげな名作

2024年9月6日放送 7:43 - 7:52 テレビ朝日
グッド!モーニング GOOD!いちおし

きょうのテーマは「涼しげな名作が多数、東山魁夷没後25年」。残暑が厳しいこの時期に涼しげな日本の名画50点以上を集めた特別展が都内で開催されている。中でも注目なのは青の巨匠・東山魁夷。国民的画家と呼ばれる風景画の巨匠・東山魁夷の没後25年を迎える今年、東京・広尾の山種美術館では特別展「没後25年記念『東山魁夷と日本の夏』」と題し、所蔵する東山作品すべてを一挙公開。山種美術館の創立者・種二さんの孫・山崎妙子館長が案内。幅9mにも及ぶ大作「満ち来る潮」は皇室と関わりの深い作品。皇居・長和殿には東山魁夷が描いた幅15mの「朝明けの潮」がある。「朝明けの潮」制作前、北海道、日本海側、太平洋側など日本中の海を約1年かけスケッチ。1968年に「朝明けの潮」が完成。その2年後に制作されたのが山種美術館所蔵の「満ち来る潮」。波しぶきはプラチナで表現し、構図は京都の枯山水を参考にしている。この作品は皇居に普段行くことのできない一般の人にも広く作品を見てほしいという思いから東山魁夷に頼み込んで制作された経緯があるという。東山魁夷が風景画家を目指す決意をしたのは30代後半。戦時下で家族を失った時に日本の何気ない風景を見て風景画家になる決意を固めたという。1962年に東山は北欧に約3ヵ月スケッチ旅行に行っており、北欧の森や湖などの景色が東山ブルーを生み出すきっかけになったと考えられる。北欧旅行をきっかけに青の画家として評価されていく中、作家・川端康成から依頼されて「春静」を描いた。「京洛四季」は1960年代、高度経済成長によって京都らしい風景が失われていくことを嘆く川端康成が東山魁夷に思いを託した作品。「緑潤う」は京都御所や桂離宮などの多くの風情ある庭園がある中、修学院離宮の庭園を描いたもの。特別展では他にも幼い頃の思い出の風景を描いた作品なども展示されている。特別展は今月23日まで開催。


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