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今月行われた核融合発電のシンポジウムでは日米研究者や企業・政府関係者が集まった。アメリカの研究所の重水素などの燃料にレーザーを当て過去最大量のエネルギーを発生させた研究に話題が集まった。このローレンス・リバモア国立研究所は日本の大阪大学に注目。レーザー科学研究所は開発中のレーザー技術の一部を見せてもらった。従来は燃料を高出力のレーザーで撃ちエネルギーを発生させていたが燃料取り替えなどに時間がかかり1日数回しか照射できなかったが開発中の技術では特殊な冷却装置を用いることで照射回数を1秒間に100回と増加に成功、レーザーと同時に燃料を射出することでエネルギーを継続的に生み出す仕組みだという。将来のビジネス展開も見据えた動きとして大阪大学発のスタートアップ企業を立ち上げた。レーザー技術を支える部品開発など大学だけでは手が回らない業務を担う目的で作られ投資家など20億円の資金を集めている。レーザーに合わせ燃料を射出する装置は1秒間に100回の射出の実現に大学と連携し開発を進めている。松尾CEOは国内研究所や企業の間にサプライチェーンや協力体制をいち早く構築していきたいと考えている。実用化には数十年かかると言われているがアメリカをはじめ各国でスタートアップが誕生していて開発競争が加速している。ビル・ゲイツ氏やOpenAIのアルトマンCEOらもスタートアップ企業に数百億円投資しているほかノーベル物理学賞の中村修二さんもアメリカで企業ししていて日本では今月末に業界団体が発足し政府も後押ししていく計画ということ。