ワールドビジネスサテライト (ニュース)
G20閉幕。首脳宣言には去年の宣言にあった反保護主義の文言は盛り込まれなかった。関税の強化など保護主義的な政策を掲げるトランプ氏を刺激しないよう配慮したとの見方がある。一方、石破総理は一連の日程を終え帰国の途についた。今回模索していたトランプ氏との会談を実現できなかった石破総理。今後どう向き合っていくのか問われると、「さらに対峙という考え方はとらない」としたうえで「ともに協力していくことが日米の国益となる」と強調した。ブラジル・リオデジャネイロ、米国・バイデン大統領の映像。
国際政治学者・イアンブレマー氏に聞く。日米関係について「(石破総理は)安倍元総理のようなトランプ氏と渡り合えるカリスマ性もない。個人的には日米関係の再構築はより難しくなる」。米国国内への輸入品に10%以上の関税をかけると発言している。「トランプ氏にとってあくまで交渉するための道具だ。(日米貿易にも)圧力がかかる。争点ともなり簡単にはいかない」。さらにトランプ氏は中国に対して、60%の関税をかけることを表明。「60%の課税にはならないだろうが今より高い関税を提示して中国側の反応を見ようとする。特に経済が悪い今、中国は関税回避のため積極的に交渉するだろう」。トランプ氏はロシアによるウクライナ侵攻をすぐに終わらせると公言している。「ウクライナへの武器供与の多くを米国が占めている。トランプ氏がロシア・ウクライナ間の停戦を実現させる可能性は高い」とコメント。